昨日、表参道「ルコンテ」で開かれた、狭山茶の交流会に参加してきました。主催していたのは埼玉県庁、企画制作は株式会社ポニーキャニオンと、カフェプロデューサーの中島誠氏。また参加者としては、15園もの農園関係者や飲食業関係者、メディア関係者が訪れていました。そこで狭山茶についてのプレゼンを聞いたり、ビジネスマッチングを目的とした交流会が行われ、狭山茶そのものやそれを使った商品の試飲試食などもされました。
プレゼンの司会は中島氏が行い、農園関係者を代表して「池乃屋園」の池谷氏が、狭山茶の特徴や歴史、現況分析などを発表。その後、飲食関係者によりカフェや焼き菓子店でのテストマーケティング結果の発表が行われました。狭山茶についてはなんとなく身近には感じていたものの、あまり知識や情報がなかったため、それらを知るいい機会になりました。
ところで「狭山茶の特徴とは…」?
・日本三大銘茶の1つ(「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」とも言われ、昔から狭山茶は味わいがいいとされてきた)
・深蒸し煎茶の生産が多い(寒さから葉が肉厚になるため、長くじっくり蒸す必要がある。そこからコクや渋みが出る)
・栽培面積が狭く、生産量が少ない(希少価値が高い)
あとは、生産をしている農家が自製自販までを行っているケースが多く、飲食店や販売店は“企画を取り組みやすいメリット”があるとのこと。
実際に狭山茶を提供している飲食店側からとしては、中目黒や代官山で人気のコーヒーショップ「カフェファソン」や、焼き菓子の味わいに定評のある「ピカソル」、今回会場となった「ルコンテ」から、狭山茶を取り入れたメニューや消費者の反応を発表。狭山茶ならではの味の深みや色合いの濃さが、実際に口にした人から評価されているとのことでした。プレゼンの最後には、昨年西荻窪にオープンし、9か月の間に20.000人以上にものぼるお客さんが訪れたという「Satén japanese tea」のオーナー小山和裕氏が登壇。日本茶が注目を浴びていることや、これからの可能性についてお話されました。
プレゼン後の交流会では、農園が各ブースにおいて茶葉の特徴やオリジナル商品を紹介。「ルコンテ」で作られた、狭山茶を使ったスイーツ、カフェ専門学校「レコールバンタン」の学生が作った抹茶ラテなどもふるまわれ、活気が生まれていました。(個人的にはこの抹茶ラテがとても美味しくて驚きました)
昨年辺りから、都内にも日本茶専門店の出店が増えてきています。盛り上がりを見せる日本茶を背景に、これからの狭山茶の飛躍が期待されるところ。今後どこかのカフェで「狭山茶」という名前を見かけたら、応援のつもりでひとつ注文してみるというのもいいかもしれませんね。
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